どんぐり苗植樹ツアー報告


11月5日、栃木県の足尾銅山へ、てんぷら油を精製したBDFを使って動く大型バスで、どんぐり苗の植樹に行ってきました。総勢34人。

江戸時代から銅山として栄えたものの、明治に入り鉱毒被害が大きな問題となったところです。精錬所から出される亜硫酸ガスによって当時は本当に草木一本生えない土地になってしまったという、被害の一番大きかった松木村を訪れました。

ここを今、地元のNPOが中心となり国や県と連携し、学校や各団体と共に植樹活動をしていて、それは100年かけて100万本の木を植えるという壮大な計画なのです。「豊かな自然を壊すのは簡単、でも元に戻すには莫大な時間と費用がかかる」と伺い、福島の原発事故に思いを重ねずにはいられませんでした。

どんぐり苗を植える小山に登ると、そこには去年植えた苗が根付いていて、小さいながらも紅葉していました。立っているだけでも危ない急斜面に、つるはしで穴を掘り、苗を植えつける作業は思いのほか大変でしたが、山の変わる様子を見にまた訪れたいと思います。