新年のご挨拶


あけましておめでとうございます。

昨年は、日本でも台風の強大化で甚大な被害に見舞われました。私たちの身近なところでも明らかに目に見えて気候変動の影響が顕在化してきています。

このような状況の中、世界ではすでに1000を超える自治体が気候非常事態宣言を出しています。日本でもようやく緊急行動を訴える自治体が少しずつ出てきました。一方、日本政府が脱炭素化と言いつつも石炭火力発電による政策を廃止しないと宣言していることにはがっかりしています。

2018年8月に地球の危機を訴えるため、金曜日に学校をストライキする「Fridays ForFuture」をたった一人で始めたスウェーデンの高校生で環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの行動に世界が注目しています。昨年末にスペインで開催された第25回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP25)でグレタは、「それでも希望はあります。歴史上の大きな出来事はいつも人々から始まりました。待つ必要はありませんし、私たちは変わることができます」と述べました。一人ひとりが問題を考え、行動する大切さを訴えています。

さてエコメッセは、2015年9月に国連サミットの加盟国全会一致で採択されたSDGs(エスディージーズ Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)に取り組んでいます。

昨年、11月23日にエコメッセ市民発電所2号機(社会福祉法人悠遊 安心ケアセンター・悠遊えごたの屋上に設置)の1周年記念の会をしました。太陽光パネルに出資してくださった方々や中野店のお客様、悠遊理事長、施工業者らの参加で『2030SDGsカードゲーム』を体験し、一人ひとりが問題を意識し、行動することの大切さを考えました。設置した太陽光パネルの発電設備が、施設の非常用電源として使えることも見学してきました。

 

気候危機が目に見えて差し迫っている喫緊の課題であることは事実です。待ったなしの状況下で、各地域運営委員会が設立した思い(趣意書)とエコメッセをNPOとして2002年に設立した思い(趣意書)を改めて読み、実践し、一人ひとりの行動が社会全体の行動にも変化をもたらすことを進めていきます。  理事長 大嶽 貴恵