理事長挨拶
日頃より、環境まちづくりNPOエコメッセの活動に温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
今は、VUCA(ブーカ:時代の変化が激しく、将来の予測が難しい状況)と言われる、不確実で曖昧な時代です。私たちは、成長が目的化し、一方的に奪う(収奪的)経済のあり方が仕組みの上でも限界を迎えていることを痛感しています。収奪の反対にあるのは「循環」です。一方通行ではなく、すべての要素が互いに生かし合う「循環・円環的な流れ」、そして、持続可能性(サステナビリティ)はこの循環の中にしか存在しないとつくづく思います。
世界が持続可能な社会に移行するためには、経済や金融システムの根本的な変革が必要です。だからこそ、私たちは、その変革のヒントとなる「循環」の仕組みや「分かち合い」の価値を、地域にしっかりと根を下ろし、顔の見える確かな「つながり」の中で実践することを大切にしています。
エコメッセ設立趣旨書にある「自然との共生」を次世代につなぐために、一歩一歩、活動を進めてまいります。
2026年1月 理事長 大嶽貴恵
エコメッセ通信
2026年1月 エコメッセ通信74号 2026年新年のご挨拶:理事長 大嶽貴恵
2025年7月 エコメッセ通信73号 活動報告:留学生に浴衣着付け体験教室
2024年10月 エコメッセ通信72号 活動報告:令和6年奥能登豪雨義援金
2024年6月 エコメッセ通信71号 活動報告:ソーラーシェアリング発電所見学会
2024年1月 エコメッセ通信70号 環境講演会:「海から見た地球」講師 武本匡弘氏
エコメッセ設立趣旨書
20世紀は工業化と都市化の世紀であり、科学技術が飛躍的に革新されました。高度に発達した近代技術は生産性を著しく向上させ、人々に物的豊かさをもたらしました。しかし、20世紀後半、その経済成長による豊かさは、自然環境の著しい破壊をともなっていることが明確になりました。化石燃料の消費や熱帯雨林の伐採が今のペースで続けば、地球の生態系に計り知れないダメージを与え、将来の世代がこうむる被害の大きさは想像を絶するものになるといわれています。また、科学技術は、処理不可能な有害な化学物質や核兵器・原子力発電所といった、地球や人類の存在を脅かすものまでもつくり出してしまいました。
日本では、戦後の経済成長の過程で経済効率を優先した結果、人間の生存にとって一番重要な「自然との共生」というテーマをないがしろにし、環境を犠牲に経済成長する開発優先の国をつくりあげてきました。その結果、自然は失われ、豊かな自然との関わりの中で築きあげられてきた地域社会は、今まさに崩壊寸前です。有明海や長良川河口堰の問題はその象徴的なものですが、身近にも都市開発やマンションの建設に伴う環境破壊など様々な問題が噴出しています
私たちはこのような事態を解決するために、市民が中心となって環境に負荷をかけない循環型社会をめざすまちづくりを進め、汚染された大気、水、土壌を甦らせたいと考えます。生活の現場である「地域」から自然環境破壊に対して取組みが行われ、自然との共生を最優先した「まちづくり」の試みを開始することは、人々の意識と生活の変革を促すことになり、ひいては経済や政治、文化への視点を大きく転換させるものと考えます。 それは、自動車の進入しない、誰もが「歩きたくなる」ような市街地や、緑豊かな「住みたくなる」まちの創造、自然エネルギーの活用で環境負荷のない暮らしの実現など、20世紀型の経済成長が破壊した環境を再生し、実現できなかった自然との共生社会をめざす試みです。環境を損なわない新しい経済の活性化は、地域社会をグローバルな市場経済の専横から守り、人間の生活の場としての自立的な地域社会につくり変えます。
わたしたち生活クラブ運動グループでは、市民による新しい公共システムづくりと新たなコミュニティ形成をキーワードに21世紀のまちづくりを展望しています。そのためには、市民社会が強化され、市民が主導するまちづくりを促進するための機能を、多様につくりあう必要があります。
わたしたちは、21世紀を「環境」と「コミュニティ」の世紀にするために、環境まちづくりNPO「エコメッセ」を設立します。
2002年7月28日